コラム

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boy メッセージ to CAMP for CAMP from CAMP girl

CAMPの活動に協力してくださる方や、スタッフ・関係者からのメッセージを紹介します。

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第82回目
(2010年12月08日更新)

土井 和代/わかくさ子ども会 会長

CAMPのワークショップは私たち、わかくさ子ども会でも毎年好評で3年目になる。今年、私は初めて、小1~小6の21名のこども達と共にCAMPの一日を体験した。事前のスタッフとの綿密な打合せと準備が欠かせないことも、関わって初めて知った。
先ず、打合せの時、昨年、一昨年にも参加したこども達の名前を参加予定名簿の中に見つけたスタッフの皆さんが一人一人のことをよく覚えてくれているのに驚き、嬉しくなった。

ファシリテーターって?という説明では、「自主保育の当番」という私の子育て経験に重ねて、共感するところが多かった。
こどもには自ら育とうとする力がある、こどもを信頼して待つことの大切さや、こどもはこどもの中で遊びながら育っていく、そもそも遊びは自発的だからこそ面白い・・私は自主保育生活を通してこども達から学んだ。
同じような思いをもってこどもに向き合う人たちと一緒に、こども達と過ごす一日にワクワク感を覚えた。
さて当日、こども達が先ず気になるポイントが組み分け。今年は3人グループ、それも偶然のくじに委ねた。結果が始めは受け入れらない子がそこにもここにも・・さてどうなる?どきどきしたが、3人寄れば・・というように、いろん
な子のいろんな表情や思いがどんどん出てきた。目立つ子も、控えめな子も伸び伸びとその子らしさを発揮していたように思う。
その子らしさ、個性って、一緒に何かをする時間をいっぱい共有する中で、お互いに少しずつ認め合っていける。CAMPの一日を振り返って、その経験がこども達の中にも残ってくれたら嬉しいなと思う。

土井 和代(どい かずよ)
四児の母。わかくさ子ども会 会長。
川崎市で活動する「自主保育B.B.だん」の創設メンバー。'98~'08にカンガルー宮前子育てねっとわーく運営スタッフ。
2年前、第4子が3才の時に夫の転勤で川崎から奈良へ。突然の子育て環境の変化に途方にくれたが、今では川崎にも奈良にも、ウチの子のことを頼れる仲間がいて心づよい。
自主保育について知りたい方は、しんぽれんホームページを見てね。
⇒http://www17t.sakura.ne.jp/~shinporen/

第81回目
(2010年10月13日更新)

糸井 雅美/能力開発教室Wake(ウェイク)代表

こども時代、私は工作が苦手でした。
「工夫しましょう。自由につくっていいですよ」
なんて言われても、なんにも思い浮かばない。仕方がないから、お手本を見たり、横目で友達の作品を盗み見したり。
そんな私が、ファシリテーター研修会に参加したときにつくった作品は、一際大きく、楽しげで、自由奔放な作品でした。
広々とした空間、色とりどりの画材、温かい雰囲気。
『説明なんてどうでもいいから、早くつくりたいな』
私の中の『こども』にスイッチが入りました。こども時代には、入ることのなかったスイッチです。
心を解放し、自由に感じ、表現することは、とても楽しく気持ちのよいことです。出来上がった作品の上手下手なんて関係ない。
今、つくっているときが大事。
多くのこども達に、知って欲しい、感じて欲しい。

表現するって楽しいよ。
CAMPに遊びにおいで!!

糸井 雅美(いとい まさみ)
能力開発教室Wake(ウェイク)代表。チャイルドアートインストラクター。
ワークショップデザイナー。現在、特別支援教育士になるための勉強中。
著書:「春夏秋冬たのしい遊び100 人生に必要な知恵は遊びから」学事出版
ブログ:「あそびや!」⇒http://plaza.rakuten.co.jp/wakeasobiya/

第80回目
(2010年08月10日更新)

大作 光子/筑波大学大学図書館情報メディア研究科博士後期課程

「大人が思うこと・こどもに願うこと…?」

非常勤先の大学で授業をしていると、ついつい学生のチカラの差や課題の多さに不満を漏らす学生が目につき、「もっと我慢や忍耐がなければ、これからの就職活動も大変だよ」と言いたくなります。あるいは、私は学校図書館を学習でより良く活用するための研究をしているのですが、先々の学校の先生に「こどもに学校図書館利用を通してどんなチカラを身につけて欲しいと考えますか?」とインタビューをしては、情報を活用する能力や情報を発信する能力などの回答を聞いて「ふんふん」と、納得しています。

その時は納得するのですが、ふっと研究から視点を離れて考えてみると、あらかじめ大人がこどもに期待すること、育てたい能力を決めていることに違和感を覚えることがあります。もっとも、それが「教育」であって、ねらいのないところに適切な指導方法は考えられない、と言われることと思います。

だけれど、例えば大学はもっと自由な場であり、色んな価値観の人が集い、さまざまな出会いがあることが、とても有意義なことだとも思います。学校図書館にあっても、学習だけではなく、どこまでもこどもたちが求めることを追求できる場所であるなら、一律に何かを教えるだけではなく、一人ひとりの違いに大人が気づいて、寄り添い接することができる場だと思います。

最近ファシリテーターとしての参加が少なく、こんな寄稿は恥ずかしいのですが、CAMPのワークショップと開発・普及を支えているスタッフのみなさんとの出会いは、私のなかの「こども」の可能性をぐんぐーんと広げてくれました。

企業の一員として、未来のこどもたちを育む取り組みをされているCAMPさんを羨ましく思いながら、これからどんな困難があってもチームプレイで乗り越えて欲しいです。そして、いつか自分に子を授かることがあったら、CAMPデビューをさせることが夢です(涙)。

大作 光子(だいさく みつこ)
筑波大学大学図書館情報メディア研究科博士後期課程
学校図書館ポータルサイト構築プロジェクト運営
http://www.sliiic.org/

第79回目
(2010年06月10日更新)

星尾 尚志/京都教育大学附属京都小中学校 教頭

「自分たちだけでロボットを動かせるなんて・・・しかもパソコンで・・・サイエンスの授業でこんなことができて、一生の思い出になると思います」

「サイエンス」というのは京都教育大学附属京都小学校の新教科のひとつで、独自のカリキュラムで学習を進めるものです。本校の5年生はこの「サイエンス」の授業で、20時間程度のクリケットを使った学習をCAMPのご協力のもと2003年より7年間にわたり行ってきました。

7年前をふりかえると…、今でこそ小学校でも様々なコンピューターを使った学習が行われていますが、当時コンピューター学習といえば、キーボードのゲームやカレンダーづくりなど、コンピューター自体を使うための活動や,敢えてコンピューターを使わなくてもできることをコンピューターに親しむために行うといった活動が中心でした。

そんな中で出会わせていただいたクリケット。

こどもたちの活動を見るにつれ、クリケットの教材としての可能性の大きさを実感しました。そして何よりもすばらしいこと…それは、コンピューターを目
的のための道具として扱いながら活動を進めることができることです。“自分
たちが実現したいことのために必要だからコンピューターを使う”これができ
る教材って、ありそうでなかなか無いんです。

こんなに優れたクリケットと出会うこどもたちが、ますます増えますように。

星尾 尚志(ほしお たかし)
京都教育大学附属京都小中学校 教頭
体育科教育が主たる研究分野の小学校教員ですが、当時CAMPにおられた森さんと出会わせていただいたことをきっかけに、クリケットを使った小学校高学年向けの単元開発に取り組みました。現在は小中一貫義務教育学校設立に向けての取り組みを進めています。

第78回目
(2010年04月14日更新)

北川 美宏/株式会社CSKホールディングス社会貢献推進室長/大川センター長

この4月8日で、CAMPは10年目の春を迎えることができました。

CSK創業者の大川翁が遺してくれたCAMPを、よちよち歩きの頃から温かく励まし、ときに寄り添いともに歩んでくださった皆さまのお蔭と、衷心より御礼申し上げます。これからも20年目、30年目と、CAMPが21世紀のこどもたちと一緒にさらに大きく育っていけるよう、変わらぬご支援とご指導を賜れましたら幸いです。

さて、この春、米国MITメディアラボからうれしいニュースが届きました。

1998年に大川翁がメディアラボへ個人的に寄せたファンドを活用し建設された新施設が3月5日に開所。「Okawa Center for Future Children」が本格的に活動をスタートしました。これからは2つのOKAWA CENTERのコラボレーションにより、もっとワクワクする新しい学びを日本中の、そして世界中のこどもたちへ届けていけるかと私もワクワクしています。

開所レポート⇒ http://www.campk.com/otona/camp/mit_opening_report.php

※「Okawa Center for Future Children」総責任者のミッチェル・レズニック教授から開所にあたり、CAMPへ向けたメッセージをいただきました。下に掲載しますのでぜひそちらもご覧ください。

楽屋ネタで恐縮ですが、、、
立ち上げのときからラッセル車のような突進力と牽引力でCAMPを引っ張ってくれた弊社社会貢献推進室長の田村拓がCSKシステムズの再編と事業推進に注力するため、この3月に仕事としてのCAMPを離れることになりました。
とはいえ、マウンドからは降りても社内随一のCAMP応援団長として、倍旧の熱いヤジと声援を送ってくれています。リリーフ役の力不足は否めませんが、チームCAMPの総力戦でこれからも元気いっぱいにもっとたくさんのこどもたちへCAMPワークショップを届けていきたいと思います。

10年目のCAMP!楽しいをいっぱい。うれしいをいっぱい。乞うご期待です。これからもよろしくお願いします!!

北川 美宏(きたがわ よしひろ)
株式会社CSKホールディングス社会貢献推進室長/大川センター長。
CAMPがスタートした2001年春から現職。当時小学1年生だった一人娘が最近CAMPファシリテーターとしてデビューしたのもうれしいニュース。

第77回目
(2010年03月08日更新)

植村 弘洋/NEC C&Cイノベーション研究所 研究員

「未来を拓くのは、こどもの好奇心と発想力」

ドキドキとワクワクが溢れている!目を輝かせて、アイデアを出し合い、協力しあいながら、モノを創りあげている!

CAMPと出会ったのは1年半前。ボランティアファシリテーターとして参加した時、こんな印象を持ちました。

この1年間、NECのコミュニケーションロボットPaPeRo(パペロ)を使った演劇ワークショップの開発に、CAMPスタッフの皆さんと取り組んできました。
そして、2月21日、第1回「PaPeRoミニシアターワークショップ」を開催することができました。

こどもたちと接する時間は、新たな気づきの連続です。

特に驚かされたのは、既成概念や思い込みにとらわれない発想の豊かさと、新しいテクノロジーに対するずばぬけた吸収力。

ロボットのセンサーの値をもとに、見る人をびっくりさせるようなストーリーをプログラミングで実現するという、大人でも難しい課題に対して、力を合わせて乗り越えていく。
未来を拓くのは、未来の主役であるこどもたちだと実感させられた瞬間です。

大人の世界でも、なかなか埋まらないテクノロジーとデザインの溝。
テクノロジーとデザインを橋渡しするきっかけを、CAMPとこどもたちに教えてもらったと思います。

こどもが大人から学ぶことは、たくさんありますが、
大人がこどもから学ぶことも、まだまだ、たくさんあります。

これからは、こどもたちとの活動から、もっと多くのことを学んで、
大人の仕事に活かせるような仕組みを考えていきたいと考えています。

植村 弘洋(うえむら こうよう)
NEC C&Cイノベーション研究所 研究員
1977年大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、デザインファーム、バイオベンチャーを経て、立命館大学大学院にて社会人学生として学ぶ。
現在は、NEC C&Cイノベーション研究所に参画し、異分野の人たち同士が共創しながら未来を創るワークショップの開発に取り組む。専門は技術経営。
http://www.nec.co.jp/rd/Overview/soshiki/ccinov/

第76回目
(2010年02月05日更新)

髙山 芳久/市原市立国府小学校校長

楽しかった「動くものづくり」

 マイコンを使った「動くものづくり」を開催して、一番に良かったことは、作品にこども達の思いがとてもよく表れていたことです。

 ワークショップが始まる前まで、与えられた素材から必要なパーツを作るのが、こども達にとってはじめての体験だったので、こども達がどのように活動し、どのような作品を作るかなどと企画を担当した私に取っては、期待と不安が入り交じっている状況でした。また、二人一組での作業もうまく協力できるだろうかなと心配していました。プログラムは、レゴロボのプログラムを体験してあったのでなんとかなるだろうと思っていました。

 当日は、素材を選ぶときのこども達の真剣な目、友達と熱心にしかも真剣に話し合う姿が、印象的でした。切ったり、削ったり、貼ったりと悪戦苦闘している姿も見られました。

 作品は、よく工夫されていて、出来映えもよかったし、マイコンのプログラムも作品の動きを自分のイメージ通りにしようとしたことがよくわかり大変感激しました。素材から作り、しかも限られた短い時間でこんなにも上手に出来るとは思っていませんでしたので、出来上がった作品に満足!満足!

 やはり、ものづくりは、その子の持っている実力(総合力)がよく表れるので、よい企画だと自画自賛しました。後日、作品発表会を全校児童の前で行いました。こども達からたくさんの拍手をもらって得意満面でした。

 マイコン(クリケット)を使ったワークショップ(動くものづくり)は、理科(科学)に対する興味・関心を喚起し、知的探求心の育成に効果があると思っています。今後もクリケットの貸出をしてほしいと思います。課題として、規模の大きい学校だと実施が難しいと思われます。クリケットを長期間、貸し出していただけると活動の幅が広がります。繰り返し使うといろいろな工夫が生まれますので。

髙山 芳久(たかやま よしひさ)
市原市立国府小学校校長
社会教育活動の一環として「おもしろ科学実験教室」に関わったり、「連携と対話」をキーワードに外部機関と協力して、理科好きな子どもを増やそうと取り組んでいます
市原市立国府小学校 http://www.ichihara-chb.ed.jp/kokufu-e/

第75回目
(2010年01月06日更新)

紙本 明子/劇団衛星/大阪大学コミュニケーションデザイン・センター所属特任研究員・ワークショップデザイナー育成プログラムスタッフ

「主役はこどもたち」

CAMPのワークショップを見学させて頂いて、一番に感じたことです。
会場に集まってきたこどもたちは、知ってる子、知らない子、初めて参加する子、など様々、みんなわくわくしながらもとても緊張の様子。

私が見学させて頂いたのは、二人ペアになって創作する「くうそう・しょくぶつ・図鑑ワークショップ」。
低学年対象のワークショップにしては、内容は結構高度だったと思います。
しかし、こどもたちは断然主体性をもって創作に取り組んでいました。
ファシリテーターは「こうすればいい」と簡単に手を差し出さない。
でも「自分で考えろ」と突き放さない。
その絶妙な距離で見守っている。
こどもたちの発想を信頼し大切にしている。そんな風に私は感じました。

最後の発表では、創作した植物を二人で一緒にプレゼンする。というかなりハードルの高いもの…。
ところが、プレゼンをしているこどもたちは、それはもう楽しそうなのです。
そしてそのプレゼン内容は想像を超える発想が…。
質疑応答も止まらない…!
本当に面白かった!

創作したしょくぶつは、お友達と一緒につくったもの。
だから持っては帰れないけれど、一緒につくった目には見えない「モノ」に、こどもたちは言いようの無い満足感を感じてるのだと思います。
ワークショップ終了後、出来上がった作品をいつまでも見ているこどもたちの姿が、とても愛らしく、とても印象的でした。

紙本 明子(かみもと あきこ) 
俳優・コミュニケーションティーチャー
劇団衛星/大阪大学コミュニケーションデザイン・センター所属特任研究員
ワークショップデザイナー育成プログラムスタッフ
演劇のアウトリーチ活動として、主に小学校現場にて、コミュニケーションティーチングの指導を行う。NHK教育高校講座「家庭総合」に准レギュラー出演など幅広く活動している。
劇団衛星
http://www.eisei.info/
ワークショップデザイナー育成プログラム
http://www.hirc.aoyama.ac.jp/wsd/

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boy ファシリテーターリレーコラム girl

CAMPで活動するファシリテーターが、ワークショップへの想いを語ります。

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第74回目
(2009年12月08日更新)

やまだ さやか

「こどもの心を 一生のあいだ
自分の中に持ち続けるということは
知りたいという好奇心や
わかる喜び 伝えたいという気持ちを
持ち続けるということ」

これは学生の頃に出会った尊敬するデザイナー、ブルーノ・ムナーリのことば。
このことばにハッとさせられ、そうありたいと思った当時のわたし。
「つくることが好き」といくつかの職場を経て
そして今、こどものワークショップが仕事になった。

「これだけは譲れない」とか「誰にも負けない」ものがあるってステキなこと。
その気持ちを持ち続けるのは簡単ではないけれど、
ある時何かがきっかけで好きになったことや興味を持ったことがあったなら、やってみたり、いろんな人に出会って話したり考えたり、
途中で気分が変わって寄り道することがあっても、とことん突き進んでほしい。

ワークショップで出会うこどもたち。
みんなどんなことが好きなんだろう。
きっかけは案外すぐそばにあるのかもしれないし、1年後かもしれない。
芽が出る日が楽しみだなぁ。

第73回目
(2009年11月06日更新)

いしはら かなこ

ワークショップで、こども達はいろんな顔を見せてくれる。
最初は、緊張のせいかおすまし顔だけれど、
時間の経過とともに、かわいい笑顔を見せてくれる。
作品制作が始まると、
チーム同士盛り上がりを見せ、本当に楽しそう!
なんかいい雰囲気だなぁ。
その様子をそっと、見守っているのだけど、
いつのまにかココロが満たされていることに気がつく。
こんな心地よい気分になるのも、
みんながいい表情をしてるからに他ならない。
私は、その顔が見たいためにCAMPに参加しているのかもしれない。
だって、みんなの表情を見飽きることはなく、むしろ、ずっと見ていたいから。

リフレクションという振り返りの時間が、ワークショップの締めにある。
1人のファシリテーターがその日の様子を撮りためていてくれる。
みんなの写真がスクリーンに映し出される中、
私は、ひとり、しんみりモード。
わずか4時間かもしれない。だけど、楽しい時間を共有することでおのずと情はわいてしまうのだ。

こうして少しずつ、ファシリテーターの奥深さを知り、
CAMPに出会えたことに深く感謝しながら、
次に参加できる機会をいつも心待ちにしている。

第72回目
(2009年10月14日更新)

しんたに みわ

CAMPにやってきてもうすぐ2年・・・
いつの間に??と思うくらい、あっという間の2年でした。
その間、ワークショップでたくさんの子に会いました。

ワークショップには初めて来る子もいれば、何回か来ている子、
そして「今日で○回目!」と私よりCAMP歴が長い子も。

いろんな子がいるけれど、すごいなぁといつも思うのは
ワークショップが始まる時と終わる時とで、
みんなの表情が全然違うこと。
もじもじ恥ずかしいそうにしていても、
最後はペアの子とすっかり意気投合して笑顔を見せてくれたり。
あまり興味がないのかな?と思っていても、
発表会で「はい!はい!」といってたくさん質問してくれたり。
こどもたちは4時間という短い時間の中でいろんなことを経験して、
吸収して、そして表現していることを目の当たりにします。

きっとこどもたちは意識はしていないんだろうけど
一瞬一瞬を受け止めて自分のからだに、こころに
浸透させているんだろうな。

これからも、こどもたちと一緒に
そんな貴重な時間を共有したいなと思います。

第71回目
(2009年09月07日更新)

おおだいら かずゆき

CAMPには「夢」が詰まっています。
ワークショップそのものに、流れる時間に、作り上げる作品に、
ファシリテーターや、こどもたちのなかに。

その中で思い出したことがあります。
自分が小さいころ、「おとな」になりたくないと思っていたことを。

ピーターパンみたいにいつまでも「こども」でいたかった。
おとなになったら、きっと夢がなくなっちゃうって思っていました。

実際にはそんなことは無くて、今でも夢だけはいっぱいあります。
こどものときと変わらない他愛のないものばかりですが、
夢を持つことはとても大切なことだと思っています。
それは自分ひとりでそうなれたわけではなく、
周りにいる人たちが夢を持っていたからだと思います。

だから、夢を育てるのは夢だと思うのです。
「だれか」の一つのちっちゃな夢も、いろいろな夢に触れることで、
「その人」のたくさんのおっきな夢になる。

CAMPはこどもおとな関係なく、それぞれの夢を膨らませられる場だと思います。
みんなの姿を、特に純粋なこどもたちをみるたびに、自分の夢が増えていきます。
そしてそんな自分の姿が、またみんなの夢に繋がっていけばいいな。
おとなになっても夢は持ち続けられることも伝えられたらいいな。

ユメをみるってステキなことだと思いませんか

第70回目
(2009年08月06日更新)

いしばし えいこ

「つくりたい」って、一体どこからやってくるの?
つくってもつくってもつくっても・・・・・まだまだ足りないし、
どんどんどんどんどんどん・・・・・・・・生まれるこの感じ。
さて何なのだろう?
もちろん考えても答えなどないのだけれど、「あっ!この感じ」
という瞬間に最近よく出会う。

暇さえあれば、とりあえず何かを食べてしまう私。
あれもこれも机に並べて、甘い・しょっぱい・サクサク・しっとり?
様々な感触を味わう。一通り食して、やっとゴールに辿り着いたのだけれど、まだまだ食べれそう!こんな日がよくある。
もちろん、「今日は一個だけにしておこう」。そんな日もある。

食べると人は大きくなる。
食べることは生きること。
あたりまえに誰もが知っている。

でもよく考えてみたら。実は‘ものづくり’ってそっくりだと思わない?
たくさんの材料から、とびきりの何かをひとつ選んでみたり、
あれもこれもっ!!ってちょっと欲張りになってみたり。
自分にとって必要な‘何か’を探し続ける大切な時間。

ものづくり=自分づくり。

何かをつくることは、きっと生きることにとっても近いんだわ!
だって、自分がどんどん大きくなるんだもん。
と、感じる今日この頃です。

こどもたちが大きく大きくなるために、欠かせないことがCAMPにはたくさんある。
ご縁があって、CAMPに出会えてとってもうれしいです。

第69回目
(2009年07月07日更新)

やまざき さほこ

“こども苦手なんです。”
そんな声を聞くことがときどきあります。
私もCAMPの活動に携わった当初、“かわいいけどどう接したらよいのかしら・・・。先生でもないし、保護者でもない、決してお姉さんという年でもないし・・・。それに、ワークショップの度に怪我しちゃったらどうしよう。”
そんな不安と緊張の連続でした。

でも、だんだん慣れてくると、きちんと事前に注意し、気をつけるポイントを押さえていれば怪我もしないということもわかり、こども同士のやり取りを見ていて“偉いなあ!”と、こちらが感心させられることもたくさんありました。そんな経験を通して、“こども”と特別に思うことが間違っていて、一人の人として、普通に接すればいいんだと肩の力がいつの間にか抜けていました。ファシリテーター研修の中で、一人の人としてきちんと向いあいましょうと伝えていたのですが、“こどもだから・・・”と軽視するのとはまた違って、力が入り過ぎていた自分がいました。

もしかしたら、こどもだけでなく、苦手と感じる物全てに対して、“飾りを取って、純粋に見ること(見方を変えること)が何かを越える鍵になるのでは?”と思う、今日この頃です。

第68回目
(2009年06月05日更新)

まつむら たかあき

ハッとさせられた言葉がある。
都内の小学校でCAMPを開催した際、
PTA代表のファシリテーターとして参加していた、あるお母さんの言葉。

「そちらはプロですから私たちよりも何かと詳しいかと・・・」

そうか、僕たちは「プロ」だったのだ。
一(いち)ボランティアという意識であったとしても、
こどもを持つ母親から見たときでさえ僕は「プロ」だったのだ。
でも、「プロ」って・・・?

問いの答えになるか分からないけど、
CAMPに参加するときいつも心に決めていることがある。
「できるだけこどもに楽しんでもらおう」

楽しい雰囲気の中で作業をすれば、いつもよりすごいパワーが出るに違いない。
普段は思いつかないようなアイディアも閃くかもしれない。
集中力だって、そう簡単に途切れない。
終了時間がきた時、きっと本人が満足できる作品が出来上がっていることだろう。

そして楽しかった思い出は、ずっと記憶に残る。
不慣れな環境で作業をした不安な感覚、
徐々に生まれたペアパートナーへの信頼、
完成した作品への愛着、などなど。

どれか一つでも身体の片隅に記憶として残って、
その後の人生の中で、プラスの意味を持ってくれていたら嬉しい。

ファシリテーターとしての腕なんて、はっきり言って自分じゃわからない。
ただ、なんとかしてこども一人一人の能力が発揮できるように
「楽しい」空間を作り出そうとしている。
その「楽しさ」がこどもたちに与える刺激に期待しながら。

第67回目
(2009年05月11日更新)

ないき あさこ

「きみ、何年生?」
「オレ2年生だから、それやったるわ」
「だって、あたしまだ1年生だから、そんなにたくさん書けないもん」
先日のワークショップで聞いた会話。
どうやら、低学年にとって「1学年違うこと」は、とーっても重要なことのようです。

ある女の子が定規を片手に持ちながら、ペアの男の子にこんなことを言いました。「きみはまだ1年生だから、目盛り読めないでしょ?あたしは2年生だから読めるの!」

そ、そんなこと言ったら凹んじゃうんじゃ!?
と思って、恐る恐る男の子を見てみると・・・
「すっげー!」と目をキラキラさせて一言。
あれ?そんなもん?と思わず拍子抜けしてしまいました。
でもこれが、異年齢の子と共同でものづくりをする醍醐味なんだと思いました。

1人ではできなかったことが、一緒にやるとできるようになる。
1人でもできるけど、一緒にやると一緒に喜んでくれる。
誰かと一緒にやるって素敵なことだと改めて感じました。

CAMPのワークショップも、いろいろな年代の方と一緒に行います。
学生さんもいれば、子育てを終えてからの参加の方もいて、
年齢もバックグラウンドもみんなバラバラ。
1つの出来事に対しても、「そっかぁ、そういう見方もできるんだ」と、
自分の中にはなかった視点に気づくことがたくさんあります。

「自分にしかないもの」と「自分にはないもの」。どっちもしっかり受け止めながら、もっと、こどもたちが楽しめるように、CAMPのワークショップをつくっていく。

「一緒に」つくっていくCAMPスタッフのみんなに改めて感謝です。

第66回目
(2009年04月06日更新)

いけだ なみこ

こどもたちは
嫌なことも良いことも
全力でぶつかって来てくれます。
その姿を見て
感動したり、悩んだり、たくさん学んで
CAMPに来てから大忙しです。

人と接していて
何を思っているのか分からなかったり、
「それ、本当に思っているのかな?」
なんて、大人になったら相手の気持ちを
探ってしまう事があります。
疑ってしまう自分が嫌になったり。
真意が見えないと不安になったり。

こどもたちに教えてもらったのは
信じる気持ちと思いやり。

ごまかしたりなんかしません。
ごめん。も
ありがとう。も
いっつも本気です。

まわりの人のことを信じて、思って
これからもワークショップを続けていきます。

いけだ なみこ (CAMPでは 「いけちゃん」)

第65回目
(2009年03月05日更新)

かりや ゆうき

教育は学校と家庭だけでの責任ではないと卒業論文で主張したのはつい2年前。

こども達が学校でも家庭でも経験できないことがCAMPにある。
そう信じてCAMPの門をたたいた自分は今、ファシリテーターとしてCAMPに頻繁に参加している。

そんな自分がファシリテーターとして大切にしていること。
なんとなく「できない」ように見えることでも切り口を変えることで「できる」ことになる。その切り口。

その切り口でこどもを笑顔にしたい。
その切り口でこどもを夢中にしたい。

心の中に日々生まれる大小様々な淡い夢。
ビビッドな現実に直面すると淡い夢は叶わない夢に見えるかもしれない。
でも切り口を変えることで淡い夢もビビッドな現実に立ち向かえるかもしれない。

大げさかもしれないけど、案外そうでもない気がする。
それはこどもにとっても大人にとっても誰にとっても大切なこと。
自分自身にとっても大切なこと。
CAMPにとっても大切なこと。

ファシリテーターでの経験を通してそんなことを考えるようになった。

CAMPに参加したこどもが10年後、CAMPのことをふと思い出す。
そんなCAMPを作り上げることに少しでも貢献できればなぁと思う。

かりや ゆうき (CAMPでは「かり~」)

第64回目
(2009年02月05日更新)

みずたに まさる

CAMPを体験して、私が感じたことを共有していただければ幸いです。

私が感じたことは、ファシリテーターの役割、姿勢、CAMPのコンセプトの3つが、業務に役立つ点です。

ファシリテーターの3つの役割は、理にかなっていて、何も知らないこどもたちがCAMPに参加し、導かれ必ず感動して帰って行くことです。業務でも体制や役割が存在しますが、CAMPと同じような活動が出来ていません。CAMPの様に推進できたらと感じます。

次は、ファシリテーターの5つ姿勢です。この姿勢で、信頼関係が短時間で構築され、CAMPの活動が可能になる点です。この5つ姿勢も業務に適用できます。

最後は、CAMPの5つのコンセプトです。このコンセプトでこども達が個々成長し、活気にあふれます。その結果周りも心地よく感じます。業務でも、この活気があれば、お客様も心地よく感じ、100%満足していただけるに違いありません。

CAMPでは、様々な問題が発生し、その問題を速やかに感知、対応し、成功(感動)に導きます。これも、業務と同じで、CAMPの活動がとても役立っています。

みずたに まさる (CAMPでは「だい」)

第63回目
(2009年01月15日更新)

きよかわ としかず

「今日のCAMPは面白かった!手伝いのお兄さんが、手伝ってくれてん!」ワークショップの帰りの車中、こども達が興奮冷めやらん表情で、息つく暇もなくその日の楽しかった様子を話してくれます。

私がファシリテーターに参加した動機は、この事に尽きます。我が子に、海や山でもない、遊園地でもない、今まで知らなかった世界を体験させて頂いたお礼と「もっと多くのこども達にも、このすばらしい体験してもらう」為のお手伝いをしよう。

ところが、その思いとは裏腹に、ファシリテーターは難しい!!

ついつい、こども達の作品に手を出してしまいそうな事もあるが、ファシリテーターで参加された学校の先生に教わった言葉『三分間待って!』を思い出し我慢すると、不思議かな(まさに驚き!)、あれほど行き詰まった状況が、スッと解けて、見る間に作品が出来上る。

こども達の限りない創造性、柔軟な思考に驚かされる事しきりである。

「きよぶ~、これどうして付けるの?」「これどう思う?きよぶ~」

これからも、こども達から頼りにされるファシリテーターになり、もっともっと、こども達の純真な心から出てくる「驚き」に触れたいと願っております。

きよかわ としかず  (CAMPでは「きよぶ~」)

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