コラム

コラム

boy メッセージ to CAMP for CAMP from CAMP girl

CAMPの活動に協力してくださる方や、スタッフ・関係者からのメッセージを紹介します。

2019年

2018年

第129回目
(2018年12月11日更新)

泉山 清佳/小学校兄妹の母親

CAMPとの出会いは長男が低学年だった頃、こどもの可能性を考えて習い事探しをしていた時でした。家から近くて、しかも無料で、内容もおもしろそう。ということで申し込んでみたのがキッカケです。

学校の授業では全く手を挙げない息子。初めて会う子たちと話し合いとかできるんだろうか?と、途中で帰ることも考えながらの参加でした。しかし、会場について親から離れ名札を書いた瞬間から見学席にいる私の方は1回も見ることなく…夢中になって同じチームになった子たちと話し合い、作品をつくり、発表の練習をしていました。

学校ではこどもたちそれぞれの主体性に任せた授業は難しいので、こどもたち自身に任せて見守るスタンスのCAMPのワークショップはとてもいい経験になりました!上の子も下の子も、どのワークショップでも「また行きたい!次はいつ?!」と聞いてきます。

息子が何回か参加させていただいてから大人向けのファシリテーター研修があることを知り受講し、ファシリテーターとして参加もしています。今では下の子と私でどっちが参加するか取り合いです。
こどもたちの千差万別ぶりには毎回驚き、リピーターの子たちの成長には思わず涙したことも。自分のこどもが参加する会にはファシリテーターで入らないようにしていますが、きっと我が子たちも毎回何かを学び成長しているのだと思います。そしてCAMPは親子で成長できる場なのだなと思います。
これからもよろしくお願い致します。

小学校兄妹の母親

第128回目
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佐藤 美里/オリックス株式会社

昨年からオリックスグループ×SCSKとのコラボイベントに携わっており、オリックスバファローズの応援グッズをつくろうというワークショップに参加していて毎回驚かされるのは、こどもたちの自由な発想力です。

制作のルールは一つだけ、バッファロー(水牛)にちなみ、角を必ずつけましょうということでした。
応援グローブやメガホン帽等、個性的な作品がたくさんありましたが、とりわけ目を引く作品が、緑の綿でぐるぐる巻きにした複数の紙コップを画用紙の上に固定し、その上にモールの角をつけたヘルメットを置いて、まるで海に浮かぶ島を表現したかのような作品でした。正直「応援グッズ」として身に付けることは難しいかもしれませんが、その子は「角をつける」というルールをクリアしています。
作品発表の時にも、元気よく一押しポイントを紹介していたのが印象的でした。

CAMPのワークショップでこどもたちの発想力に驚かされ、既成概念を取り払う作品の数々は私にとって非常に勉強になりました。
大人は社会的な枠組や固定概念に縛られて、自然と考える範囲を狭めてしまっているのかもしれません。もし、物事に詰まってしまい、何か新しい発想が出てこないかと思案している方も、そんな時はこどもたちから意見を聞いてみるのもいいかもしれません。

オリックス株式会社 事業法人営業第二部
2012年入社。さいたま支店を経て、現部署に異動。入社以来営業一筋。
主に上場企業対し、オリックスのソリューションを提案。
試行錯誤しながらも、日々奮闘中。

第127回目
(2018年08月08日更新)

山内 祐平/東京大学大学院情報学環教授

2020年度からの学習指導要領の改訂で、小学校でプログラミングの授業が必修になるのを、ニュースで聞かれた保護者の方もいらっしゃるのではないかと思います。
必修化という言葉から新しい教科になると誤解しやすいのですが、実際には、今まである算数や理科、総合的学習の時間などの中で、必要に応じてプログラミング的活動がとりいれられるという話です。

また、プログラミングそのものよりも、論理的な手続きを組み合わせて問題を解決するための思考力が重視されており、テストで評価されることもありません。とはいえ、先生も今まで教えていなかったことですので、全ての学校で十分な授業を期待できるようになるまでには時間がかかると思います。

10年間共同研究でCAMPのプログラムと関わってきましたが、中でもクリケットワークショップやナリグラムワークショップはプログラミング教育の観点からしてもよく練られています。何回かワークショップへ参加するだけでも相当の効果が期待できると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。

1967年愛媛県生まれ、大阪大学大学院博士後期課程中退。
大阪大学助手、茨木大学助教授を経て、現在、東京大学大学院情報学環教授。
専門は教育工学・学習環境デザイン論。

第126回目
(2018年06月12日更新)

間瀬 美沙/株式会社トータルメディア開発研究所

「楽しかったけど、疲れた」。ワークショップが終了した後に1人のこどもが言った言葉でした。私がCAMPワークショップに出会ったのは約1年前の春のファシリテーター研修です。研修では参加者としてワークショップの体験もしましたが、空き時間にはこどもたちが実際にワークショップをやっている様子を見学することができました。 体験をしてみると、ワークショップは大人でもこんなに楽しめるものなのかと驚いたのと同時に、私がこんなに楽しめるのに、その子は何に疲れたのかと、意味を理解することができず、自分達が開催する際はどのようになるのだろうかと不安になりました。 そして昨年12月、ワクワクと不安を抱えながら当館(福島市子どもの夢を育む施設「こむこむ」)でクリケットワークショップを実施しました。今回の作品のテーマは『こむこむ星からやってきた生き物』。結果は不安などまったく感じる必要のない素敵なワークショップとなりました。あるグループは最初、それぞれにつくりたいものがあり意見がまとまらない状況でした。ここからどうなるのかなと様子をうかがっていると、個人個人で生き物をつくった後に一緒にストーリーを考えて、1つの作品としてつくりあげていったのです。改めて、こどもたちの創造力に驚かされました。 たった4時間のワークショップでしたが、こどもたちは限られた材料の中で作品をつくり上げ、同時に他者とのコミュニケーションの難しさを学びながら、様々な場面で驚くほどの成長を見せてくれました。そんなこどもたちだからこそ、「楽しかったけど、疲れた」のだなと思い、こどもたちが成長する瞬間に立ち会えたことを嬉しく感じました。

株式会社トータルメディア開発研究所
福島市子どもの夢を育む施設「こむこむ」で、ワークショップの企画・運営を
担当
https://www.city.fukushima.fukushima.jp/comcom/

第125回目
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岡 恭彦/SCSK株式会社 上席執行役員

日頃より当社SCSKグループの社会貢献活動「CAMP」にご支援、ご協力頂きありがとうございます。
CAMPもこの4月で18年目を迎えますが、活動をはじめた頃にご参加いただいたお子様は成人され、社会人としてご活躍されていることを思うと感慨深いものがあります。

昨年度も東日本大震災や熊本地震の復興イベントをはじめ、国内グループ会社の各拠点での開催、学校や企業との共催など幅広い活動の場を頂き感謝しております。

さて、この17年間を振り返ると、ワークショップの開発や研究を行いながら、ワークショップの輪を広げるために活動し続け、開催回数は1千回を超え、ご参加いただいた方の延べ人数は2万人を超えるまでの実績を残してきました。
この財産と歴史を無駄にせず、CAMPはこれからも新たな視点、新たな取り組みを模索し続けたいと思います。
そしてSCSKの経営理念である、「夢ある未来を、共に創る」とあるように、“こどもたちと共に、社会と共に、夢ある未来を創っていく”こと、さらにこの想いを次の世代へ受け継いでいけるように、“未来を切り拓いていく力”となりたいと願っています。

SCSK株式会社 上席執行役員 法務・総務・広報・CSRグループ長。
1987年 SCSK(旧CSK)入社 主に経理畑を歩み、2017年4月より現職。

第131回目
(2018年04月08日更新)

チェオン・ナターシャ、キム・ジンイル、清水 悠貴/学校法人ケイ・インターナショナルスクール東京

私たちは中学三年生の時にCAMPで二日間、職場体験をしました。
ワークショップに向けての準備やシミュレーションをする中、CAMPに興味を持ち始め、ファシリテーターとしてボランティア活動をするようになりました。

初めてファシリテーターとしてワークショップに参加した時、私たちは経験がほとんど無く、ファシリテーターとしてちゃんとできるかどうか不安でした。
でも、経験豊富なファシリテーターたちからサポートを受け、こどもと接する姿を見習ってだんだんと慣れていきました。

毎回こどもたちの想像力と楽しく課題に取り掛かる姿に惹かれ、それぞれのアイディアを主張しながらも取りまとめて作品ができ上がる過程を見て感動します。私たちも同じように学校でプロジェクトをすることがあるので、こどもたちを見て頑張ろうと思います。

このように思考力とチームワークを身につけられるCAMPは、特に変化していく社会で、リーダー、イノベーター、よりよい人になるためのスキルを発達させてくれる最適の機会を提供してくれていると信じています。

学校法人ケイ・インターナショナルスクール東京 高校三年生(2019年4月現在)。
中学3年生の時から、関東でCAMPのサポートとして活躍。

第124回目
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中山 美保/小・中学生兄弟の母親

一人遊びが好きで、放課後に友達と誘い合うことが少なかった長男。低学年の時に学校でもらってきたクリケットワークショップのチラシを見て、コンピューターなら楽しめるかな、と軽い気持ちで申し込んだのが始まりでした。ところがワークショップ当日に行ってみると、テーマに沿ってチームで作品をつくり、発表までするという趣旨。最後まで自己主張もせずに終わるのでは?と、親の方がハラハラドキドキ。そんな不安をよそにワークショップを終えてみると、スタッフさんから「話を聞くことも意見することもできていましたよ」と、そこには知らない長男の姿がありました。
以来、様々なワークショップに参加させていただき、今では「ナリグラム」がお気に入り。初回から、少しずつ進化していくプログラムに「今日は何ができるようになっているかな」と期待しながら楽しんでいました。

もちろん、ワークショップの内容も大切ですが、親として一貫して期待しているのは、その場で出会った友達とどうやりとりし、ものをつくり上げ、発表することができるか。
長男は毎回知らない個性と出会いながら、自分をどう表現するかを学んだようです。今はもう中学生になりなかなか時間が合わなくなってしまいましたが、最近は次男がお世話になっています。
何を見つけ、何を感じてくれるかな。これからもよろしくお願いいたします。

小・中学生兄弟の母親

第130回目
(2018年02月08日更新)

謝花 真紀/SCSKサービスウェア株式会社沖縄センター

CAMPワークショップのファシリテーター歴、十数年です。そして、親の立場でもあります。 ファシリテーターの経験を通して、自分の子育てにも役立つと思う事が多々あります。ワークショップでは、こどもたちは軌道に乗ってしまうと、大人たちが何もしなくても、目指す何かを見つけたのかどんどん自分たちで進んで行きます。 CAMPワークショップは、こどもたちが考え、相談し、作品をつくり上げていく行程で軌道に乗りやすい、夢中になれる要素がたくさんあるプログラムとなっていて、そして、それにスパイスを加えるのが、その時参加したファシリテーターの役割となります。 観察し、連携し、どのように声を掛けるのか、見守るのか・・・。子育ても同じで、やはり親が観察して、どのように仕掛けて、やる気を出させられるのかこどもの資質や環境もありますが、当然親の役割は大きいです。とはいえ、私が、常時子育ての事を考えているかと言えば、恥ずかしながら、胸を張ってそうとは言えません。ですがファシリテーターをすると、ふと、我に返り考えることがあります。 わが子を軌道に乗せるまで、どのように声を掛けて見守るか、これからもまた考えたいと思います。わが子はいったいどこに向かうのか?小さな目標を、次々と見つけて、たまに壁にぶつかりながら、楽しく進んでもらいたいと思っています。

SCSKサービスウェア株式会社沖縄センター総務。
東京都出身。1987年キリンビール株式会社に入社。グループ会社取りまとめ関連部署、専務秘書、社長秘書に従事。結婚、退職を経て、1999年沖縄へ。
2000年SCSKサービスウェア株式会社(旧CSKコミュニケーションズ)に入社。オペレーター、トレーナーを経験し、2006年総務に配属。現在に至る。

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boy ファシリテーターリレーコラム girl

CAMPで活動するファシリテーターが、ワークショップへの想いを語ります。

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第74回目
(2009年12月08日更新)

やまだ さやか

「こどもの心を 一生のあいだ
自分の中に持ち続けるということは
知りたいという好奇心や
わかる喜び 伝えたいという気持ちを
持ち続けるということ」

これは学生の頃に出会った尊敬するデザイナー、ブルーノ・ムナーリのことば。
このことばにハッとさせられ、そうありたいと思った当時のわたし。
「つくることが好き」といくつかの職場を経て
そして今、こどものワークショップが仕事になった。

「これだけは譲れない」とか「誰にも負けない」ものがあるってステキなこと。
その気持ちを持ち続けるのは簡単ではないけれど、
ある時何かがきっかけで好きになったことや興味を持ったことがあったなら、やってみたり、いろんな人に出会って話したり考えたり、
途中で気分が変わって寄り道することがあっても、とことん突き進んでほしい。

ワークショップで出会うこどもたち。
みんなどんなことが好きなんだろう。
きっかけは案外すぐそばにあるのかもしれないし、1年後かもしれない。
芽が出る日が楽しみだなぁ。

第73回目
(2009年11月06日更新)

いしはら かなこ

ワークショップで、こども達はいろんな顔を見せてくれる。
最初は、緊張のせいかおすまし顔だけれど、
時間の経過とともに、かわいい笑顔を見せてくれる。
作品制作が始まると、
チーム同士盛り上がりを見せ、本当に楽しそう!
なんかいい雰囲気だなぁ。
その様子をそっと、見守っているのだけど、
いつのまにかココロが満たされていることに気がつく。
こんな心地よい気分になるのも、
みんながいい表情をしてるからに他ならない。
私は、その顔が見たいためにCAMPに参加しているのかもしれない。
だって、みんなの表情を見飽きることはなく、むしろ、ずっと見ていたいから。

リフレクションという振り返りの時間が、ワークショップの締めにある。
1人のファシリテーターがその日の様子を撮りためていてくれる。
みんなの写真がスクリーンに映し出される中、
私は、ひとり、しんみりモード。
わずか4時間かもしれない。だけど、楽しい時間を共有することでおのずと情はわいてしまうのだ。

こうして少しずつ、ファシリテーターの奥深さを知り、
CAMPに出会えたことに深く感謝しながら、
次に参加できる機会をいつも心待ちにしている。

第72回目
(2009年10月14日更新)

しんたに みわ

CAMPにやってきてもうすぐ2年・・・
いつの間に??と思うくらい、あっという間の2年でした。
その間、ワークショップでたくさんの子に会いました。

ワークショップには初めて来る子もいれば、何回か来ている子、
そして「今日で○回目!」と私よりCAMP歴が長い子も。

いろんな子がいるけれど、すごいなぁといつも思うのは
ワークショップが始まる時と終わる時とで、
みんなの表情が全然違うこと。
もじもじ恥ずかしいそうにしていても、
最後はペアの子とすっかり意気投合して笑顔を見せてくれたり。
あまり興味がないのかな?と思っていても、
発表会で「はい!はい!」といってたくさん質問してくれたり。
こどもたちは4時間という短い時間の中でいろんなことを経験して、
吸収して、そして表現していることを目の当たりにします。

きっとこどもたちは意識はしていないんだろうけど
一瞬一瞬を受け止めて自分のからだに、こころに
浸透させているんだろうな。

これからも、こどもたちと一緒に
そんな貴重な時間を共有したいなと思います。

第71回目
(2009年09月07日更新)

おおだいら かずゆき

CAMPには「夢」が詰まっています。
ワークショップそのものに、流れる時間に、作り上げる作品に、
ファシリテーターや、こどもたちのなかに。

その中で思い出したことがあります。
自分が小さいころ、「おとな」になりたくないと思っていたことを。

ピーターパンみたいにいつまでも「こども」でいたかった。
おとなになったら、きっと夢がなくなっちゃうって思っていました。

実際にはそんなことは無くて、今でも夢だけはいっぱいあります。
こどものときと変わらない他愛のないものばかりですが、
夢を持つことはとても大切なことだと思っています。
それは自分ひとりでそうなれたわけではなく、
周りにいる人たちが夢を持っていたからだと思います。

だから、夢を育てるのは夢だと思うのです。
「だれか」の一つのちっちゃな夢も、いろいろな夢に触れることで、
「その人」のたくさんのおっきな夢になる。

CAMPはこどもおとな関係なく、それぞれの夢を膨らませられる場だと思います。
みんなの姿を、特に純粋なこどもたちをみるたびに、自分の夢が増えていきます。
そしてそんな自分の姿が、またみんなの夢に繋がっていけばいいな。
おとなになっても夢は持ち続けられることも伝えられたらいいな。

ユメをみるってステキなことだと思いませんか

第70回目
(2009年08月06日更新)

いしばし えいこ

「つくりたい」って、一体どこからやってくるの?
つくってもつくってもつくっても・・・・・まだまだ足りないし、
どんどんどんどんどんどん・・・・・・・・生まれるこの感じ。
さて何なのだろう?
もちろん考えても答えなどないのだけれど、「あっ!この感じ」
という瞬間に最近よく出会う。

暇さえあれば、とりあえず何かを食べてしまう私。
あれもこれも机に並べて、甘い・しょっぱい・サクサク・しっとり?
様々な感触を味わう。一通り食して、やっとゴールに辿り着いたのだけれど、まだまだ食べれそう!こんな日がよくある。
もちろん、「今日は一個だけにしておこう」。そんな日もある。

食べると人は大きくなる。
食べることは生きること。
あたりまえに誰もが知っている。

でもよく考えてみたら。実は‘ものづくり’ってそっくりだと思わない?
たくさんの材料から、とびきりの何かをひとつ選んでみたり、
あれもこれもっ!!ってちょっと欲張りになってみたり。
自分にとって必要な‘何か’を探し続ける大切な時間。

ものづくり=自分づくり。

何かをつくることは、きっと生きることにとっても近いんだわ!
だって、自分がどんどん大きくなるんだもん。
と、感じる今日この頃です。

こどもたちが大きく大きくなるために、欠かせないことがCAMPにはたくさんある。
ご縁があって、CAMPに出会えてとってもうれしいです。

第69回目
(2009年07月07日更新)

やまざき さほこ

“こども苦手なんです。”
そんな声を聞くことがときどきあります。
私もCAMPの活動に携わった当初、“かわいいけどどう接したらよいのかしら・・・。先生でもないし、保護者でもない、決してお姉さんという年でもないし・・・。それに、ワークショップの度に怪我しちゃったらどうしよう。”
そんな不安と緊張の連続でした。

でも、だんだん慣れてくると、きちんと事前に注意し、気をつけるポイントを押さえていれば怪我もしないということもわかり、こども同士のやり取りを見ていて“偉いなあ!”と、こちらが感心させられることもたくさんありました。そんな経験を通して、“こども”と特別に思うことが間違っていて、一人の人として、普通に接すればいいんだと肩の力がいつの間にか抜けていました。ファシリテーター研修の中で、一人の人としてきちんと向いあいましょうと伝えていたのですが、“こどもだから・・・”と軽視するのとはまた違って、力が入り過ぎていた自分がいました。

もしかしたら、こどもだけでなく、苦手と感じる物全てに対して、“飾りを取って、純粋に見ること(見方を変えること)が何かを越える鍵になるのでは?”と思う、今日この頃です。

第68回目
(2009年06月05日更新)

まつむら たかあき

ハッとさせられた言葉がある。
都内の小学校でCAMPを開催した際、
PTA代表のファシリテーターとして参加していた、あるお母さんの言葉。

「そちらはプロですから私たちよりも何かと詳しいかと・・・」

そうか、僕たちは「プロ」だったのだ。
一(いち)ボランティアという意識であったとしても、
こどもを持つ母親から見たときでさえ僕は「プロ」だったのだ。
でも、「プロ」って・・・?

問いの答えになるか分からないけど、
CAMPに参加するときいつも心に決めていることがある。
「できるだけこどもに楽しんでもらおう」

楽しい雰囲気の中で作業をすれば、いつもよりすごいパワーが出るに違いない。
普段は思いつかないようなアイディアも閃くかもしれない。
集中力だって、そう簡単に途切れない。
終了時間がきた時、きっと本人が満足できる作品が出来上がっていることだろう。

そして楽しかった思い出は、ずっと記憶に残る。
不慣れな環境で作業をした不安な感覚、
徐々に生まれたペアパートナーへの信頼、
完成した作品への愛着、などなど。

どれか一つでも身体の片隅に記憶として残って、
その後の人生の中で、プラスの意味を持ってくれていたら嬉しい。

ファシリテーターとしての腕なんて、はっきり言って自分じゃわからない。
ただ、なんとかしてこども一人一人の能力が発揮できるように
「楽しい」空間を作り出そうとしている。
その「楽しさ」がこどもたちに与える刺激に期待しながら。

第67回目
(2009年05月11日更新)

ないき あさこ

「きみ、何年生?」
「オレ2年生だから、それやったるわ」
「だって、あたしまだ1年生だから、そんなにたくさん書けないもん」
先日のワークショップで聞いた会話。
どうやら、低学年にとって「1学年違うこと」は、とーっても重要なことのようです。

ある女の子が定規を片手に持ちながら、ペアの男の子にこんなことを言いました。「きみはまだ1年生だから、目盛り読めないでしょ?あたしは2年生だから読めるの!」

そ、そんなこと言ったら凹んじゃうんじゃ!?
と思って、恐る恐る男の子を見てみると・・・
「すっげー!」と目をキラキラさせて一言。
あれ?そんなもん?と思わず拍子抜けしてしまいました。
でもこれが、異年齢の子と共同でものづくりをする醍醐味なんだと思いました。

1人ではできなかったことが、一緒にやるとできるようになる。
1人でもできるけど、一緒にやると一緒に喜んでくれる。
誰かと一緒にやるって素敵なことだと改めて感じました。

CAMPのワークショップも、いろいろな年代の方と一緒に行います。
学生さんもいれば、子育てを終えてからの参加の方もいて、
年齢もバックグラウンドもみんなバラバラ。
1つの出来事に対しても、「そっかぁ、そういう見方もできるんだ」と、
自分の中にはなかった視点に気づくことがたくさんあります。

「自分にしかないもの」と「自分にはないもの」。どっちもしっかり受け止めながら、もっと、こどもたちが楽しめるように、CAMPのワークショップをつくっていく。

「一緒に」つくっていくCAMPスタッフのみんなに改めて感謝です。

第66回目
(2009年04月06日更新)

いけだ なみこ

こどもたちは
嫌なことも良いことも
全力でぶつかって来てくれます。
その姿を見て
感動したり、悩んだり、たくさん学んで
CAMPに来てから大忙しです。

人と接していて
何を思っているのか分からなかったり、
「それ、本当に思っているのかな?」
なんて、大人になったら相手の気持ちを
探ってしまう事があります。
疑ってしまう自分が嫌になったり。
真意が見えないと不安になったり。

こどもたちに教えてもらったのは
信じる気持ちと思いやり。

ごまかしたりなんかしません。
ごめん。も
ありがとう。も
いっつも本気です。

まわりの人のことを信じて、思って
これからもワークショップを続けていきます。

いけだ なみこ (CAMPでは 「いけちゃん」)

第65回目
(2009年03月05日更新)

かりや ゆうき

教育は学校と家庭だけでの責任ではないと卒業論文で主張したのはつい2年前。

こども達が学校でも家庭でも経験できないことがCAMPにある。
そう信じてCAMPの門をたたいた自分は今、ファシリテーターとしてCAMPに頻繁に参加している。

そんな自分がファシリテーターとして大切にしていること。
なんとなく「できない」ように見えることでも切り口を変えることで「できる」ことになる。その切り口。

その切り口でこどもを笑顔にしたい。
その切り口でこどもを夢中にしたい。

心の中に日々生まれる大小様々な淡い夢。
ビビッドな現実に直面すると淡い夢は叶わない夢に見えるかもしれない。
でも切り口を変えることで淡い夢もビビッドな現実に立ち向かえるかもしれない。

大げさかもしれないけど、案外そうでもない気がする。
それはこどもにとっても大人にとっても誰にとっても大切なこと。
自分自身にとっても大切なこと。
CAMPにとっても大切なこと。

ファシリテーターでの経験を通してそんなことを考えるようになった。

CAMPに参加したこどもが10年後、CAMPのことをふと思い出す。
そんなCAMPを作り上げることに少しでも貢献できればなぁと思う。

かりや ゆうき (CAMPでは「かり~」)

第64回目
(2009年02月05日更新)

みずたに まさる

CAMPを体験して、私が感じたことを共有していただければ幸いです。

私が感じたことは、ファシリテーターの役割、姿勢、CAMPのコンセプトの3つが、業務に役立つ点です。

ファシリテーターの3つの役割は、理にかなっていて、何も知らないこどもたちがCAMPに参加し、導かれ必ず感動して帰って行くことです。業務でも体制や役割が存在しますが、CAMPと同じような活動が出来ていません。CAMPの様に推進できたらと感じます。

次は、ファシリテーターの5つ姿勢です。この姿勢で、信頼関係が短時間で構築され、CAMPの活動が可能になる点です。この5つ姿勢も業務に適用できます。

最後は、CAMPの5つのコンセプトです。このコンセプトでこども達が個々成長し、活気にあふれます。その結果周りも心地よく感じます。業務でも、この活気があれば、お客様も心地よく感じ、100%満足していただけるに違いありません。

CAMPでは、様々な問題が発生し、その問題を速やかに感知、対応し、成功(感動)に導きます。これも、業務と同じで、CAMPの活動がとても役立っています。

みずたに まさる (CAMPでは「だい」)

第63回目
(2009年01月15日更新)

きよかわ としかず

「今日のCAMPは面白かった!手伝いのお兄さんが、手伝ってくれてん!」ワークショップの帰りの車中、こども達が興奮冷めやらん表情で、息つく暇もなくその日の楽しかった様子を話してくれます。

私がファシリテーターに参加した動機は、この事に尽きます。我が子に、海や山でもない、遊園地でもない、今まで知らなかった世界を体験させて頂いたお礼と「もっと多くのこども達にも、このすばらしい体験してもらう」為のお手伝いをしよう。

ところが、その思いとは裏腹に、ファシリテーターは難しい!!

ついつい、こども達の作品に手を出してしまいそうな事もあるが、ファシリテーターで参加された学校の先生に教わった言葉『三分間待って!』を思い出し我慢すると、不思議かな(まさに驚き!)、あれほど行き詰まった状況が、スッと解けて、見る間に作品が出来上る。

こども達の限りない創造性、柔軟な思考に驚かされる事しきりである。

「きよぶ~、これどうして付けるの?」「これどう思う?きよぶ~」

これからも、こども達から頼りにされるファシリテーターになり、もっともっと、こども達の純真な心から出てくる「驚き」に触れたいと願っております。

きよかわ としかず  (CAMPでは「きよぶ~」)

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