株式会社CSKホールディングス 代表取締役社長 福山義人
世界は急速な勢いで情報社会に向かって動いています。ここ数年のインターネットの爆発的な普及により、驚くほど私たちの生活は便利でグローバルなものになりました。しかし依然として私たちは、環境、エネルギー、世界人口、人種・宗教間紛争など、解決の糸口の見えない困難な問題を抱えていることも事実です。
CSKの創業者である大川功は、高度に情報化の進んだ希望に満ちた未来社会の到来を夢見、それを実現できるのは、既成概念にとらわれることなく自由に発想するこどもたちであると考えました。そして自らの呼びかけにより、世界中のこどもたちが意見交換を行なうジュニアサミットを開催したのです。生前の大川は、ジュニアサミットのオンラインフォーラムに参加したあるイスラエル出身の少女が、「なぜイスラエル人とアラブ人は仲が悪いのですか?なぜ神様はお互いを戦わせるのですか?どうしたらアラブのこどもたちと話しができるのですか?」とインターネットで尋ねてきたことが忘れられないと語っていました。
これらをきっかけにしてCSKグループは、21世紀を担うこどもたちの育成に社会貢献活動として取り組みはじめました。CSKの基本理念は「人がすべて」です。サービス業である私たちの財産は何よりも「人」。そしてそれは社会にとっても同じです。ならば社員を育てるように未来の主役となるこどもたちを大切に育てていこう。そう考えました。そして、2001年にひとつのプロジェクトCAMPが生まれました。CAMPはワークショップを通じてこどもたちの創造性や表現力を引き出し、未来を切り開いていく力を育んでいくプロジェクトです。おかげさまで米国マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボをはじめとする多くの方がたのご協力をいただき、着実にその活動の輪を広げつつあります。
私たちは、こどもたちがその無限の可能性を発揮し、豊かで持続可能な未来社会へと先導していってくれることを願っています。その実現のためにCAMPの活動を核として、世界各国のミュージアムや研究機関、企業とコラボレートし、支援を行ってまいります。このような活動はすぐに成果が見えることはありませんが、長く継続していくことで大きな何かを築きあげることができると考えます。どうぞ、みなさま方のご理解とご協力をお願い申し上げます。
|